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災害時のエコノミークラス症候群の原因・ピーク・対策を解説!

皆さんこんにちは災害医療大学です。

防ぎえた災害死シリーズ!

今回はエコノミークラス症候群です!

 

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エコノミークラス症候群と災害

まずは簡単にエコノミークラス症候群の解説をします。

別名:深部静脈血栓症・下肢静脈瘤

足の血流が滞り、血栓が発生します。

その血栓が肺に流れ、詰まることによって呼吸困難・心肺停止になります。

 

キーワードは「血液が滞ること」「足に血栓ができること

の二点です。

 

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なぜ災害と関係するのか?

エコノミークラス症候群というだけあって、狭い空間に長時間いることによって足を動かさないことになります。

よって、血液が滞ります。

避難所でエコノミークラス症候群が発生するのは

  • 雑魚寝をしているとき
  • うずくまって寝ているとき
  • 車中泊のとき

が多いです。

なぜなら血液が滞りやすいからです。

車内泊の場合2日目~6日目くらい、

雑魚寝だと10~14日目くらいがリスクのピークになります。

 

 

血液が滞りやすい状況があると、血栓ができやすくなります。

つまり、血液がどろどろになることもエコノミークラス症候群につながります。

 

ではどんな時に血液がどろどろになるのか?

ズバリ・水分不足です。

 

避難所では皆さん水を飲み控えます。

なぜでしょう?

水か貴重だから?もしかしたらそのパターンもあります。

水を飲んだらトイレに行かなければなりません。

問題は「トイレ」です。

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避難所のトイレはめっちゃ頑張らなければ大抵汚い・人目につきます。

これが原因で避難所においては水を飲み控え、エコノミークラス症候群のリスクが高まります。

だからこそトイレ掃除が大切になります。

 

エコノミークラス症候群が発生する時間的なピークは早朝になります。

夜の暗いうちは危ないしトイレに行きたくない。〈血液がどろどろで活動も少ない〉

朝日が昇ったらトイレに行くために動き出す〈血栓が移動〉

そして発症するわけです。

 

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予防する方法

予防する方法がいくつかあるので紹介します。

弾性ストッキング

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かなり有名どころだと思います。

足にたまる静脈の血液をストッキングによって上に押し出す感じです。

長時間運転をするときなどにも便利です!

保険適用外のためちょい高いですが、死ぬよりましです。

 

運動する

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一番効果的で効率的!

体に血液が廻ればおっけーです。

しかし、災害によるストレスなどで動く気分にならないという場合もあります。

ラジオ体操でもよいので、近隣避難者を巻き込んで運動できるといいですね。

 

水を飲む

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上述したように、水分不足になるとリスクが上がるからです。

一般的には1日に2Lの水が必要といわれています。

 

検査する

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熊本地震の際には静脈に血栓ができていないかを検査するために

エコー検診を行いました。

熊本KEEP projectとしてエコノミー症候群をなくす活動が行われました。

その活動の一つに検査がありました。

 

段ボールベット

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https://uf-polywrap.link/articles/RyQY3?page=2

雑魚寝でもエコノミークラス症候群のリスクがあると述べたように、

かたい床に居続けると危険です。

そのため、段ボールベットが効果的です。

寒さ対策にもなりますよ!

こちらもKEEP projectで行われました。

 

以上、災害時におけるエコノミークラス症候群でした!

 

参考文献はこちら!

災害時の二次被害予防 ~エコノミークラス症候群~

京都市立病院紀要 第37巻 山本氏

次はこちらの講義をどうぞ!

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