皆さんこんにちは!
災害医療大学です。
トリアージは判断の連続です。
トリアージの正答率が70%でも成功と言われるような災害医療の現場では、
トリアージのミスはどこかで起こります。
そんなミスをしたらどう対応するのか?
ミスのことを何と呼ぶのか?を解説します。
今回はアンダートリアージとオーバートリアージについてです。
「トリアージ特別講義まとめ」はこちら!
アンダートリアージとは
トリアージをする際に適切な基準よりも低い判断をすることです。
アンダートリアージが一番問題です。
本当は赤なのに緑・黄と判断してしまうと、治療が遅れ、
防ぎえた災害死が発生してしまいます。
アンダートリアージを防ぐ方法は
・トリアージスキルの向上
・定期的な再トリアージ
です。
オーバートリアージとは
トリアージをする際に適切な基準よりも高い判断をすることです。
本当は黄・緑なのに赤タグと判断することです。
直接防ぎえた災害死になることはありませんが、
医療資源を使う順番にかかわってくるので、
間接的に問題になります。
優先として運ばれる、治療される人が実はそんなに重要でなかった場合、
本当に優先すべき人に医療がいきわたるのに時間がかかってしまいます。
判断で迷ったら・・・
ここまでアンダートリアージ・オーバートリアージを見てきました。
はっきり言うと、アンダートリアージをするくらいならオーバートリアージをした方がましです。
つまり、トリアージで悩んだらオーバートリアージしましょう!
確認テスト〈正誤問題〉
第一問 本来緑タグの人を赤タグと判断するのはアンダートリアージである
第二問 本来黒タグの人を赤タグと判断するのはオーバートリアージである
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回答一 誤り オーバートリアージである
回答二 誤り アンダートリアージである
次はこちらの講義をどうぞ!
たくさん練習して、アンダートリアージ・オーバートリアージをしないようにしましょう!
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