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CSCATTTとは?災害対応の7大原則を初学者向けに解説!

CSCATTT

皆さんこんにちは!災害医療大学です。

CSCATTTとは、大規模災害時のマネジメントの基本的な考え方です。

C指揮・統制Command and control
S安全Safety
C情報伝達Communication
A評価Assessment
TトリアージTriage
T治療Treatment
T搬送Transport
CSCATTT

以上の7つのキーワードの総称です。

本講義ではCSCATTTの使いどころ、CSCAとTTTどちらが重要か、CSCATTTの7項目について解説しています。

日本災害医学会が主催するMCLS標準コースや、BHELP研修PhDLSなどでも必ず学ぶ内容で、災害医療や災害対応において最も重要な合言葉とも言えます。

必ず覚えるようにしましょう。

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CSCATTTとは、大規模災害時のマネジメントの基礎・基本

CSCATTTとは、大規模災害時のマネジメントの基本的な考え方です。

CSCATTTの意味はこのようになります。

C指揮・統制Command and control
S安全Safety
C情報伝達Communication
A評価Assessment
TトリアージTriage
T治療Treatment
T搬送Transport
CSCATTT

以上の7つの頭文字です。

災害医療の重要な考え方が詰まっています。確実に覚えるようにしましょう!

CSCATTTは「スキャット」とも呼ばれます。「アルファベットでは覚えられない!」という方は、「スキャット」で覚えましょう!

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CSCATTTの使いどころ

CSCATTTの考え方はいつ使うのでしょう?

CSCATTTは大規模災害時のマネジメントの基本です。

  

救護活動等を開始するにあたって重要なので覚えましょう。

CSCATTTを知らずに災害医療の携わる人はいないんじゃないかな・・・というくらい大切です!

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CSCAとTTTはどちらが重要か

CSCAとTTTを比較すると、断然CSCAの方が重要です。

災害医療といえば、「トリアージ」「初期治療」というイメージが強いかと思われます。

しかし、各医療者が好き勝手にトリアージや初期治療、搬送を行っていては混乱につながります。また、安全確認も行わずに現場に突入すると支援者が傷病者になってしまします。

災害医療の現場は成果を上げる、手柄を求めるような自己満足の世界ではありません。

他の組織らと協力して医療支援を行う場です。

必ずCSCAを徹底した上でTTTに移りましょう。

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C:指揮、統制

被災地に到着したら真っ先にやることです。

指揮命令系統を確立します。もしくは確認します。

  

組織として活動するためにはこの指揮命令系統に従うことが効率化につながります

自分(チーム)はだれの指揮下にいて、誰に報告をするのかを確認しましょう。

災害時に大切な情報共有の順序につながります。

  

この指揮命令系統に属しない場合〈未登録のボランティア団体等〉は組織にとって、イレギュラーとして迷惑になる場合があります。

活動をするならば指揮下に入ること、連携をすることは重要です。

  

基本的には災害対策本部に行けば確認することができます。

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S:安全

安全確認もめっちゃ大切です。

BLSとかの勉強をした人ならわかるはずです。

「安全確認よ~し!」

安全確認をせずに救援に行き、リスクにさらされることで自分らが助けられているようでは足手まといですね。

これは、人員を派遣する立場にある人にも言えることです。

3つのS

安全のSの中にも3つのSがあります。

  • 自分自身 Self
  • 現場 Scene
  • 生存者 Survivor

自分と現場の安全確認なしに生存者に突っ込んでいくのはナンセンスです。

自分自身がまきこまれるようでは被災地に行かないほうがいいですね。

  

災害の中には放射線や毒ガスなど、すぐには気が付けない危険もあります。

こちらも参考にしてください!

皆さんのような医療関係者は将来にわたって人の命を救うことができます。

「目の前の1人の命」だけではなく、「将来何人もを救う命」です。

まずは自分自身の安全確保を徹底しましょう。

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C:情報伝達

組織と組織の間での情報の共有です。

これはチーム内での情報共有も含まれます。特に引き継ぎ(申し送り)の場面でも大切ですよね。 

   

災害時には情報伝達が難しく、重要です。

何を使って情報伝達を行うのか?

状況と目的に合わせて使い分けましょう。

  

いつ・誰から・誰に・どんな情報が伝えられたのか?

という情報を時系列に書き続ける「クロノロジー」「クロノロ」という手法もあります。

非医療者でも、スキルさえあれば活躍できるシーンですね!

  

上手に情報を伝える方法はこちらから。

METHANEreport
災害時の情報伝達
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A:評価

評価というとわかりにくいですが、言い換えると「現状を把握して、今後の方針を決める」です。

負傷者の数、傷病の程度・種類、現場の安全性、避難所の状況などがあげられます。

避難所のアセスメント 

避難所のアセスメントとは、避難所の状況を評価することです。

各避難所を調査・評価し、どこの避難所の状況が悪いか?、どこに支援を優先するか?

を決めます。

 

災害の現場では刻々と状況は変化します。

災害医療概論 4限目「災害サイクル」を参考にしてください。

   

入ってくる情報は信憑性が保証されておらず、断片的です。

この状況でいかに評価するのか。

とても難しいスキルですね。

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T:トリアージ

トリアージタグ黒赤黄色緑
4つのトリアージタグと特徴

傷病者の重症度を正しく判断して、適切な場所にふるい分けを行います。

トリアージの仕方には手法がいくつかあります。

有名なものとしてはSTART法・PAT法があります。

START法はこちらから!

PAT法はこちらから!

  

トリアージは一次トリアージだけでなく、二次トリアージもあります。

目的に応じて使い分けます。

  

トリアージの分類はこちらから!

  

トリアージに関する研修はとても有名ですね。

「トリアージができれば災害医療のすべてがうまくいく」ということではありません。

トリアージは重要なスキルですが、ほかにも学ぶべきことはたくさんあります。ぜひ災害医療大学で学んでいってください!

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T:治療

災害医療における治療は安定化療法です。

平常時での医療は基本的に根治療法・対症療法・原因療法・姑息療法などがあります。

その中で、なぜ安定化療法を行うのでしょうか?

安定化療法とは

安定化療法とは限られた医療資源を用いて傷病者の状態を安定化させ、最大多数の傷病者を搬送につなげる医療です。

医療資源の限られた災害医療の現場から、医療資源の豊富な医療機関に搬送するまでの繋ぎができればOKです。

災害医療概論 3限目を参考にしてみてください。

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T:搬送

広域搬送など搬送にも種類があります。

適切な時間内に適切な場所に運ぶ必要があります。

  

広域搬送においては自衛隊の存在が欠かせません。

搬送に関連する講義はこちら!


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CSCATTTのまとめ

以上、CSCATTTの授業でした。

何度も言いますが、CSCATTTを把握していないことには災害医療の本筋を理解できません。

  

まとめるとこの表になります。

では確認テストを終えた人から解散で~す。

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確認テスト

第一問 CSCATTTにおけるAは「アナウンス」のAである。

第二問 安全のSは自分自身、現場、生存者という3つのSがある。

回答一 誤り 評価のAです。

回答二 正しい


CSCATTTを理解出来たらこのゲームをプレイしてみてください!

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