EMISの3つの機能と使い方を徹底解説+裏話

EMIS[広域災害救急医療情報システム]
EMISのまとめ

EMISとは広域災害救急医療情報システムのこと

機能1:被災地の医療機関の状況と支援可能な全国の医療機関の情報を把握する

機能2:DMAT派遣要請・活動状況の管理

機能3:医療搬送患者管理機能

皆さんこんにちは!

災害医療大学です!

  

大規模な災害が起きた時に、勤めている会社や学校から

安否確認メール」が来たことはありますか?

  

そうでなくても、ご両親から「大丈夫だったか~?」みたいな連絡をもらうことはあると思います。

  

さて、今回は災害時に病院の安否確認などを行うシステム

「EMIS」

を解説します!

  

東京都福祉保健局、厚生労働省が公開している情報、EMISを参考に書いています。

  

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EMISとは?

まずEMISの正式名称は

広域災害救急医療情報システム

英語ではEmergency Medical Information System と呼びます。

 

これの頭文字をとって「EMIS」と略します。

EMISの読み方は「イーミス」です!

  

EMISは被災地の医療機関の状況の確認、

支援可能な全国の医療機関の情報を行政が見ることができるシステムです。

厚生労働省

  

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EMISの目的

まずはEMISがなぜ存在するのか?

EMISの目的からお話しします。

  

簡単に説明すると「情報の混乱を防ぐ」。

ただこれだけです。

 

実際のEMISにはこれ以外にも機能がありますが、後程話します。

 

EMISの起源

EMISが生まれたのは平成8年です。

阪神淡路大震災が平成7年なので、ちょうど1年後に誕生しました。

  

そもそもEMISがなかった時代は、各病院に電話をかけ、状況の確認を行っていました。

当然時間もかかりますし、情報が混じります。

また、調整や指示を出す県庁などが被災し、機能不全になると意思決定が遅れてしまいます。

  

そこで生まれたのがEMISです。

  

EMISの機能

上記のように、EMISは被災地の医療機関の情報、全国の医療機関の情報をインターネット上で共有するシステムです。

そのため、まずは基本機能として、

  • 医療機関の被災状況確認
  • 病院の受け入れ可能患者数の情報共有

があります。

基本的に医療機関が使用するのはこの基本機能のみです。

 

医療機関名電話番号などの医療機関基本情報や、

災害時の停電・浸水等の被災医療機関の緊急情報を共有します。

  

2つ目の機能はDMAT管理機能です。

こちらはDMAT派遣に関与する人のみが使用する機能です。

  • DMATの派遣要請管理
  • DMATの活動状況管理

 

3つ目の機能は医療搬送患者管理機能です。MATTSとも呼びます!

搬送先の医療機関やDMATが使用する機能です。

  • 医療搬送対象の患者情報管理
  • 航空機管理

を行うことができます。

 

その他の機能として、

情報共有の掲示板・e-ラーニング機能があります。

  

EMISの使い方

まずはEMISのページを見てみましょう。

最初のページの日本地図を見ることで、どこの地域がどのような状態か見ることができます。

現在はコロナウイルスの関係で警戒に入っている県、

訓練をしている県が目立ちますね。

  

左側のリンクから災害関連の勉強〈e-ラーニング〉をすることができます。

このページはだれでも見ることができるので、ぜひ見てみてください!

  

この画面からログインするとしたの図のように各医療機関の情報をまとめてみることができます。

東京都福祉保健局

ログインするためには利用者IDとパスワードが必要です。

DMAT隊員やEMISのかかわる人に付与されています。

 

EMISの入力方法

こちらは東京都福祉保健局が公開している画面ですが、

各医療機関でログインすると見れる画面です。

入力する項目は画像の通りです。

  

裏話:EMISは本当に使えるの?

さて、ここまでEMISの機能・使い方を紹介してきましたが、

実際の災害時にEMISは使えたのでしょうか?

  

平成8年に開始しているため、東日本大震災などでも利用されましたが・・・

気が付いた人もいると思います。

 

EMISを入力することができる=電気が使える、入力する人員がいる

  

ということです。

  

実際の災害では被災状況がひどい医療機関ほど入力することができず

入力を呼びかけたが、一向に入力されないことがありました。

  

入力されない=状況がわからない

ということで支援が遅れた例もあったようです。

 

しかしこの例を受けて、

入力が終わっていない=それだけ支援が必要

という認識に変わり、今後のEMIS運用を最適化していくようです。

  

当初はEMISをパソコンで操作していたため、固定回線が使えないとEMISにアクセスできないなどの問題がありました。

現在では医療機関向けとして携帯アプリがリリースされ、

屋外や固定回線のない環境でもアクセスできるように工夫されています。

※アプリ版はEMISのログインが必須です。ログインできない方はEMISのサイトから見てみましょう!

  


講義はここまでです。

災害の経験から生まれ、成長していくEMIS。

今後の活躍が期待されますね!

 

最近ではG-MISという新型コロナウイルス感染症医療機関等情報支援システム

が令和2年5月から運用されています。

 

EMISとG-MISそれぞれを使いこなせる医療者になる必要がありそうですね!

また別の講義でG-MISについて取り上げたいと思います!

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