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JMAT(日本医師会災害医療チーム)とは-9つの基本方針やDMATとの違いを解説!

JMAT

皆さんこんにちは!災害医療大学です。

  

災害時に活動する代表的な医療チームとしてJMATは有名です。

本講義では、JMATとは何か、JMATの基本方針、JMATとして活動する方法、DMATとJMATの違いを解説しています。

JMATは災害医療の報告書にも頻繁に出てくるので、どのようなチームかを把握しておきましょう!

JMATのまとめ

JMATとは日本医師会災害医療チームの略

医師・看護職・事務職員による基本4人のチーム

プロフェッショナルオートノミ―(活動の意思があれば事前登録なしで活動できる)

自己完結型の支援

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JMATとは

JMATとは、日本医師会災害医療チームです。

日本医師会が組織する災害医療チームで、基本的には発災から1週間ほどの急性期に活動します。

JMATは、Japan Medical Association Teamの頭文字をとっています。

JMATの読みかたとしては「じぇいまっと」「じぇーまっと」となります。

JMATの目的

被災者の生命及び健康を守り、被災地の公衆衛生を回復し、地域医療の再生を支援することを目的としています。

日本医師会が被災地外の都道府県医師会ごとにチームを編成し、被災地の医師会からの要請で派遣を行います。

JMATのチーム構成と職業

JMATチームはどんな構成でしょう?

チーム構成は

  • 医師
  • 看護職員
  • 事務職員

1チームあたり、医師1人、看護職2人、事務職員1人の4人が基本です。

DMATチームの構成にかなり似ていますね。

 

以上の4名に加えて、

  • 歯科医師
  • 薬剤師
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 臨床検査技師
  • 診療放射線技師
  • 救急救命士
  • 介護・福祉関係者
  • 〈管理〉栄養士等

がチームに加わります。

つまり、医療・介護関係者であればほとんどの職業の方がチームに参加することができます。

JMATの派遣期間

JMATの活動期間には基本的に発災から〇時間以内といった目安はありません。

JMATは発災から第1期・2期のように定期的にチームを派遣します。

1チームあたりの派遣期間は3日から1週間が目安となっています。

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9つのJMAT基本方針

1.プロフェッショナル・オートノミーに基づく参加

プロフェッショナル・オートノミーとは

プロフェショナル・オートノミーとは、「日本医師会員の資格や事前登録なしに参加できる」ということです。

つまり、特殊な資格がなくても、「被災地を医療的に支援したい!」と思ったらJMATとして参加することができます!

2.日本医師会JMAT本部の指揮命令系統に基づく行動

災害対応の原則である、CSCATTTのC:指揮統制の部分です。

JMATの指揮命令は日本医師会JMAT本部によります。

日本医師会JMAT本部とは

JMATの上位組織である日本医師会JMAT本部は日本医師会災害対策本部に設置される組織です。

  • JMATの派遣業務
  • JMAT活動に関わる国や関係団体との連携
  • 経理・傷害保険・交通手段・宿泊関係・物資等の活動支援
  • 広報

以上のような活動を行います。

3.被災地の医師会と全国の医師会の「協働」としてのJMAT活動

被災地における医師会チームは「被災地JMAT」、被災地外から支援に入る医師会チームは「支援JMAT」と呼ばれます。

これらの被災地内外のJMATが協働し、情報共有や医療支援を行えるようJMAT本部が調整します。

4.災害時医療救護協定の締結

災害が起きてから協定を結んでいては支援が間に合いません。

医師会間、医師会・行政等間、医師会・医療関係団体間の協定をJMATがあらかじめ締結することで、災害時のJMAT活動が行われます。

※JMAT活動ではなく、個人で活動しようとすると協定がないため活動できない可能性があります。そのため、JMATとして活動することのメリットが増えます。

5.自己完結による派遣

自己完結とは、食料や寝床、交通手段等は自分らで用意し、被災地やほかの団体に依存しないということです。

JMATでは都道府県医師会など、JMATを派遣する医師会・医療機関が準備します。

6.被災地の都道府県医師会からの要請に基づく派遣

JMATは被災地の都道府県医師会からの要請により派遣されます。

※被災地からの要請がない状態での派遣は基本的にありません。被災地の医師会の方で医療チームをコーディネートしているところに、想定外の支援チームが来ると混乱を招きます。(プッシュ型支援)

被災地からの要請に応じて支援することをプル型支援と言います。(プル=引く)

7.被災地のコーディネート機能下での活動

災害復興後に地域医療を担う被災地の医師会がコーディネートする方がよい。ということです。

8.災害収束後の被災地への医療機関への円滑な引き継ぎと撤収

災害支援はあくまでも支援であり、終わりがあります。

いつまでも被災地外の資源を使うのではなく、地域の医療機能を復興させるためです。

JMATでは撤収のタイミングが明記されています。

JMATの撤収判断のタイミング

簡単にまとめると、
JMATの撤収判断タイミングは、「自己負担の保険診療が行われる状況が見通せた時期」です。

 

災害時には以下の3種類の医療提供が行われます。

  • 公費による災害医療
  • 自己負担の猶予・減免措置に基づく保険診療
  • 自己負担の通常の保険診療

これらの下2つの医療の見通しが立てば撤収です。

9.長期支援が必要な地域への配慮

JMATが撤収した後も、深刻な医師不足医療へのアクセス困難な地域があります。

このような地域に対して被災地の医師会から要請があれば、JMATⅡという医療チームが派遣されます。

JMATの活動内容

JMAT要綱に掲載

活動内容は以下のようになります。

  • 避難所等の栄養状態の把握・改善、避難者の健康状態チェック
  • 要援護者の把握・対策、公衆衛生対策、感染制御
  • 在宅患者の医療・介護、健康管理
  • 派遣先の医療ニーズの把握・評価
      患者像・特別な支援が必要な者・疾病の発生状況・撤収時期 等
  • 医療支援空白地域の把握・巡回診療
      医療支援が行き届いていないところ
  • 現地情報の収集・把握・連絡
  • 被災地の医療関係者間の連絡会の設置支援
  • 患者移送
  • 被災地の医療機関への円滑な引き継ぎ

  

やることが多すぎて覚えきれませんね。

これはあくまでも発災してから行うことです。

平常時にも研修等を行っています。

 

JMAT要綱にはもっと詳しく記載されているのでぜひ確認してみてください!

参考:JMAT要綱

JMATになる方法

JMATはプロフェッショナルオートノミー制のため、事前登録も、日本医師会に所属している必要もありません。

事前登録をしていると訓練や研修を受けることができます。

 

JMATは災害が起きた際に災害対策本部からのJMAT派遣要請を受けてからJMATチームの結成を行います。

JMATの調整は各地方の医師会が行っているため、各地の医師会を経由して日本医師会に申し込みをします。

JMATチームに組み込まれたら、保険等々の手続きを行い次第現地に向かいます。

 

基本的にJMATの活動は発災から数日してからなので、発災してからの応募でも間に合います。

JMATに必要な資格

はっきり言うと、被災地での活動に必要な意識と倫理と体力と最低限の知識があればだれでもなれます。

先述のように特別な資格もいりません特別な研修もいりません

 

DMATの場合は資格が必要だったり、訓練が必要で、基本的に大きな病院で働いている必要があります。

対してJMATは中小規模の病院や薬局で働いていたとしても参加することができます。

〈企業側の許可は事前にとっておいた方がスムーズです。〉

 

「災害時の医療支援には参加したいけど、病院で働くのはちょっと・・・」という方はぜひJMATでの活躍がおススメです!

DMATとJMATの違い

JMATの活動内容を見るとだいぶ違いが見えてくると思います。

大きな違いは活動の期間です。

DMATの活動は超急性期JMATの活動は急性期です。

  

DMATが超急性期に活動し、JMATに引き継ぎを行います。

JMATDMAT
活動開始急性期~
〈発災から1週間~〉
超急性期~
〈発災から48時間以内~〉
管轄日本医師会厚生労働省
都道府県
研修・訓練必要なし必要あり
事前登録必要なし必要あり
チームに入るには都道府県医師会から
日本医師会へ申し込み
DMAT養成研修の受講・合格
普段の職場どこでもよい救命救急センター
災害拠点病院
JMATとDMATの違い

以上「日本医師会災害医療チーム JMATとは」でした。

では、確認テストを終えた人から解散で~す。

確認テスト

第一問 JMATでは事前登録を行わないと活動できない

第二問 JMATは被災地の医師会による要請で派遣される

回答一 誤り プロフェッショナル・オートノミーです!

回答二 正しい

コメント

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