【写真14枚】移動型薬局!?モバイルファーマシーを徹底調査!

モバイルファーマシーまとめ

モバイルファーマシーとは災害対策医薬品供給車両
一言でいうと、自立支援可能な動く薬局
医薬品と調剤設備ごと支援に行くことができる
自動分包・無菌調製ができる

皆さんこんにちは!災害医療大学です。

皆さんは「モバイルファーマシー」という言葉を聞いたことはありますか?

日本災害医学会や、展示会などで展示されることもありますね!

  

今回は、モバイルファーマシーを徹底解説します!

モバイルファーマシーの取材は、岐阜薬科大学 実践社会薬学研究室の林秀樹 教授に許可を取り、写真撮影、説明をしていただきました。

動画で解説されているものはこちらです!

  

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モバイルファーマシーとは?

モバイルファーマシーとは、薬局機能を搭載した機動力のある災害対策医薬品供給車両です。

キャンピングカーを改造した車両で、3名が乗車できます。

普通免許で運転することができるので、非常時にだれでも運転できます!

 

災害時には、調剤作業・医薬品の交付を行うことができます。

引用:大分県薬剤師会

  

こちらがモバイルファーマーシーの外観です。

  

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なぜモバイルファーマシーが必要?

モバイルファーマシーは東日本大震災を契機に宮城県薬剤師会が開発しました。

東日本大震災の最も大きな被害は津波によるものでした。

津波の被害によって1階だけでなく、2階も被害を受けた病院がたくさんありました。

  

さて、病院の薬局は何階にあるでしょうか?

  

病院の薬局は1階にあることが多く、東日本大震災では薬局が使えなくなってしまった病院がたくさんありました。

  

薬の中には分量を厳密に調製する必要がある薬も存在します。

その場合、支援物資にその薬があったとしても、調剤設備がないと渡せません。

実際に小児のインフルエンザ薬てんかんの薬で起きたそうです。

  

そこで開発されたのがモバイルファーマシーです。

医薬品・調剤設備を搭載し、自家発電ができる!

まさに動く薬局ですね!

  

実際に熊本地震の際には数台のモバイルファーマシーが出動しました。

  

災害時に薬剤師が何をしてきたのかはこの本を読むと分かりやすいです!

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災害時の薬剤師のフレームワークはこちら!

  

モバイルファーマシーの装備

モバイルファーマシーには何があり、何ができるのでしょうか?

モバイルファーマシーに搭載している特徴的な物から見ていきましょう。

薬品棚

災害時には医薬品を搭載した状態で被災地に向かうことができます。

薬のチョイスは日本災害医学会が公開している「災害時標準医薬品」をメインにするそうです。

振動で出てきてしまわないように簡易ロックが付いています!

  

調剤設備

モバイルファーマシーでは水剤〈シロップなど〉、散剤〈こなぐすり〉を調剤することができます。

  

自動分包機

散剤や錠剤を自動で分包する機械です。

分包とは、一度に服用する量の薬を1つの袋にまとめ、飲みやすくすることです。

モバイルファーマシーに搭載するにあたり、小型の分包機を採用しています。

  

上の写真は調剤した薬を渡す台です。

モバイルファーマシーの側面に服薬指導ブースを設けることで、

スムーズに服薬指導につなぐことができます。

  

クリーンベンチ

クリーンベンチとは無菌的に調整を行う場所です。

小型のクリーンベンチにすることで、モバイルファーマシーに搭載可能で、移動させることもできます。

  

多目的ルーム

モバイルファーマシーの内側・外側からアクセスすることができます。

荷物を入れることのほか、着替える場所等にも使うことができます。

  

ベッドルーム

3人が横になって寝ることのできるサイズです。

実際気持ちよく寝ることができるそうです。

  

発電設備

ガソリン・太陽光で発電することができます。

自立した支援ができるだけでなく、電力供給も不可能ではありません!

 

自家発電機は1600W、ソーラーパネルは400Wの出力があります。

  

通信設備

衛生電話

太陽光パネルの隣にあるアンテナで人工衛星を自動追尾します。

衛生電話を用いることで通信が途絶えることを防ぎます。

  

トランシーバーを搭載しています。

はしごの上のアンテナがトランシーバー用のアンテナです。

  

ほかにも移動可能な自動ラップ式トイレやAEDも搭載しています!

  

今回は見ることができませんでしたが、

下の動画では解説されています。

モバイルファーマシーが装備する医薬品

モバイルファーマシーは調剤用の薬を棚に入れて被災地に向かいますが、どのように持っていく薬を決めているのでしょうか?

モバイルファーマシーの運用に関する細かい取り決めがされていないため、各モバイルファーマシーによって異なりますが、静岡県薬剤師会のモバイルファーマシーの例を紹介します。

薬の選び方ですが、基本的にはJMATの携行医薬品リストを参考にします。

携行医薬品リストはDMATも公開していますが、基本的にモバイルファーマシーが活動するのは急性期〈発災から1週間程度〉のため、JMATのリストが適しています。

また、リストに記載されている医薬品は先発医薬品です。被災地でジェネリック医薬品が主流になっている場合はジェネリックに置き換えることもします。

季節によっても医療ニーズは異なってくるため、「もしかしたら出動するかも!?」となった時から必要そうな医薬品リストを作成するそうです!

  

モバイルファーマシーの裏話?秘話?

モバイルファーマシーが開発されたきっかけは東日本大震災と紹介しましたが、開発者はもともとキャンプが趣味の方だったらしく、そこで「薬局」×「キャンピングカー」という発想に至ったそうです。

また、モバイルファーマシーはキャンピングカーをもとに作っていますが、「マイクロバス」を改造した車両もあります!

 

実際に運転している方から聞いた話ですが、かなり横風で煽られるそうです。

普段から大きな車を運転し慣れていないとスピードが出せないと伺いました!


モバイルファーマシーについて理解は深まりましたか?

岐阜薬科大学のモバイルファーマシーはまだ支援活動には出動していませんが、

今後の活躍が楽しみです!

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