10のDMAT活動報告書と災害医療の進歩

DMAT報告書
時系列まとめ

2005年:DMAT発足
2007年:新潟中越沖地震
2011年:東日本大震災
2016年:熊本地震
2018年:大阪北部地震
2018年:7月豪雨
2018年:北海道胆振東部地震
2019年:房総半島台風・東日本台風
2020年:中国武漢チャーター便
2020年:ダイヤモンドプリンセス号
2020年:7月豪雨

皆さんこんにちは!災害医療大学です!

 

DMATは2005年に発足してからたくさんの災害派遣を行い、功績をあげてきました。

それと同時に各活動ごとに改善点がわかり、試行錯誤しながら災害医療は年々アップデートされています。

日本における災害派遣にDMATは欠かせません。

DMATが各災害でどのような活動をしてきたのかを見れば、災害医療の歴史がつかめます!

 

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DMATの発足

DMATは2005年に発足しました。

1995年の阪神淡路大震災をきっかけに災害医療の重要性が認知され、DMATは誕生しました。

DMATがどのような組織か?などはこちらをご覧ください!

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新潟中越沖地震

新潟中越沖地震とは?

2007年7月16日10時に発生したマグニチュード6.8の地震です。

最大震度は6強で、原子力発電所が被災したことで注目されました。

幸い放射線被ばくによる患者は出ませんでした。

 

3年前の2004年にも新潟中越地震が起こり、復興したばかりでの被災となりました。

災害医療としての特徴

日本DMATが初めて組織だった活動を行いました。

DMATの活動が評価されましたが、出動要請の遅れなどの問題点がみつかりました。

DMATの活動

発災が10時13分で、派遣要請が出されたのは13時32分でした。

DMATが活動開始したのは13時35分からです。

撤退したのは7月18日の10時で、発災からきっかり2日です。

報告書

日本集団災害医学会(今の日本災害医学会)が発表している、「新潟県中越沖地震で行われた医療活動について

で詳しく活動や、問題点等が報告されています。

東日本大震災

東日本大震災とは?

2011年3月11日14時46分ごろに発生したマグニチュード9.0の地震です。

最大震度は7であり、余震が5月31日になっても続いていました。

災害医療としての特徴

超広域で、長期に及ぶ災害であったため、避難所における死者が多く出ました。

直接的な被害は地震によるものではなく、津波による被害が大きかったです。

 

阪神淡路大震災の影響を受けて考えられた災害医療であったため、災害に合わせて異なる準備が必要と分かった災害でした。

また、DMAT全体のロジスティックサポートの必要性が指摘されました。

災害医療において薬剤師が必要であることが分かった災害でした。

DMATの活動

全国から約340隊、1500人が集まり活動しました。

活動期間は3月11日から3月22日までの12日間でした。

 

メインとなる活動は、

病院支援、域内搬送、広域医療搬送、病院入院患者避難搬送

です。

報告書

厚生労働省DMAT事務局が発表している、

東日本大震災におけるDMAT活動と今後の課題

では、DMATの実際の活動だけでなく、課題と対応策が記載されています。

東日本大震災を受けてどのように変わろうとしているかが読み取れます。

熊本地震

熊本地震とは?

2016年4月14日、16日16日に発生した最大マグニチュード7.3の地震です。

最大震度は7を記録し、熊本城の被害などが注目されました。

災害医療としての特徴

外傷の患者は少なく、車中泊による静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)が発生しました。

災害薬学としては初めてモバイルファーマシーが運用されました。

14.16日に地震が起きたため、活動部隊の安全確認などが行われました。

DMATの活動

全国から2000名が参集しました。

4月14日21時26分の前震を受け、DMATが活動を始めました。

4月26日にはDMATは撤収していますが、医療救護班は6月2日まで活動していました。

大阪北部地震

大阪北部地震とは?

2018年6月18日7時58分に発生した、マグニチュード6.1の地震です。

最大震度は6弱であり、都市直下型でした。

災害医療としての特徴

都市直下型の地震であったが、死傷者が少なかったです。

被害が大きくなかったため、局所災害に近い対応をとることができました。

DMATの活動

DMATは8時04分から対策本部を立ち上げ、活動を始めています。

報告書

大阪北部地震の報告~発災2日目までのDMAT調整本部活動とその課題~

2018年7月豪雨

7月豪雨とは?

2018年7月6日から8日にかけて西日本を中心に降った大雨。

洪水などの被害により多くのの死者・行方不明者をだしました。

岡山県の倉敷市、広島県の呉市、広島市で死者数が多かったです。

災害医療としての特徴

土砂災害が大きな被害となり、水のライフラインが広域で破損しました。

倉敷地域災害保健復興連絡会議(KuraDORO)が設置され、岡山県で活動した医療チームが所属しました。

DMATや日赤のような有名チームだけでなく、兵庫県立大学のチームや学生ボランティアも災害医療に携わりました。

知り合いがボランティアに参加していたのですが、学生はクロノロの作成などを任されていたそうです。

DMATの活動

7月6日にDMAT調整本部を設置し、9日には活動を開始しました。

まび記念病院の避難搬送ではボートを用いて搬送をおこないました。

報告書

DMAT事務局が出している「平成30年7月豪雨および北海道胆振東部地震の報告」で報告されています。

北海道胆振東部地震

北海道胆振東部地震とは?

2018年9月6日3時7分に発生した、マグニチュード6.7の地震です。

最大震度は7を記録し、広域の停電が問題となり、「ブラックアウト」の言葉が有名になりました。

災害医療としての特徴

長期にわたる停電のため、病院において電気が必要な患者(保育器・人工呼吸器)の転院が急がれました。

後の災害医学会では、予備電源や、人工透析に関する発表が多かったことを記憶しています。

 

停電により、病院の被災状況を報告するEMISが記入されないため、支援すべきか判断に困る事例が多発しました。

詳しくはこちらの記事に書いています。

DMATの活動

メインは転院となりました。

地域医療搬送・広域医療搬送調整をおこないました。

報告書

局が出している「平成30年7月豪雨および北海道胆振東部地震の報告」で報告されています。

房総半島台風・東日本台風

房総半島台風とは?

令和元年台風15号とも呼ばれ、2019年9月9日に上陸し、千葉県を中心に甚大な被害を出した台風です。

東日本台風とは?

令和元年台風19号とも呼ばれ、2019年10月12日に上陸し、東日本において甚大な被害を出した台風です。

DMATの活動

房総半島台風では、9月9日から16日までの間活動し、103隊が参集しました。

東日本台風では、10月12日から21日までの間活動し、260隊が参集しました。

報告書

DMAT事務局から「令和元年台風代15号、19号への医療対応」で報告されています。

中国武漢チャーター便

DMATの活動

2020年1月31日から3月3日まで活動しました。

合計151名が参加し、健康チェックや感染管理に努めました。

ダイヤモンドプリンセス号

DMATの活動

2020年2月8日から3月1日まで活動しました。

合計472名が参加し、トリアージをはじめ、家族対応までこなしました。

報告書

2019年から2020年までの報告書集としてまとめられています。

DMAT事務局から「令和元年度から令和2年度のDMAT活動報告について」が報告されています。

2020年7月豪雨

2020年7月豪雨とは?

2020年7月3日から7月31日にかけて、熊本県を中心に九州や中部地方を中心に発生した豪雨です。

7月4日早朝に熊本県、鹿児島県で大雨特別警報が発表されました。

7月4日午前5時30分には球磨村で氾濫が発生しています。

災害医療としての特徴

新型コロナ対策を講じながらの活動になったこと。

長期間の雨により、ヘリコプターを用いることが困難であった。

DMATの活動

7月5日から21日まで活動し、430名が参集しました。

病院からの患者救助や収容病院の調整を行っています。

報告書

DMAT事務局から「令和2年7月豪雨におけるDMAT活動について」で報告されています。


いかがだったでしょうか?

DMATが組織されてからの活動すべての報告書を紹介することは厳しいですが、

有名どころの活動・最近の活動の報告書を紹介しました。

 

1995年の阪神淡路大震災から日本の災害医療が生まれたとすると、

DMATが、日本の災害医療が試行錯誤しながら26年歩んできたことがわかりますね!

 

皆さんのように今、災害医療に興味を持っている方が未来の災害医療を作ります。

未来の防ぎえた災害死を防ぎます。

これからも災害医療を楽しく学びましょう!!

https://koubai.bigfjbook.com/dmatguide/

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