皆さんこんにちは災害医療大学です。
今回は災害医療に関係する団体シリーズのDHEATです!
DHEATとは?
DHEATとは、災害時健康危機管理支援チーム の略です。
Disaster Health Emergency Assistance Team
の頭文字ですね。
読み方としては「ディーヒート」です!
災害が発生した際に、被災地の保健医療調整本部・保健所が行っている指揮調整機能を応援します。
専門的な研修・訓練を受けた職員により構成されます。
他にも災害時に活動する団体がたくさんあります!
DHEATとDMATの違い
DMATは超急性期の発災から2~3日まで活動するチームとして有名ですね。
それに対してDHEATは急性期~亜急性期、つまり発災から数週間程度で活動します。
この活動時期の差がDMATとDHEATの大きな違いです。
DHEATになるには?
DHEATの1チームは5名程度です。
なれる職業は、医師・歯科医師・薬剤師・獣医師・保健師・臨床検査技師・管理栄養士・精神保健福祉士のような、有名どころの医療関係者のほか、環境衛生監視員・食品衛生監視員です。
そのほか、連絡調整・運転などのロジスティックスができる人がなれます。
当然、専門的な訓練を受ける必要があります。
スタッフ訓練は1日、リーダー研修は2日です。
災害時の活動は大体1週間程度で、急性期から慢性期の間支援します。
DHEATの活動
まず、DHEATの目的は防ぎえた災害死と二次的な健康被害を最小化することです。
簡単にまとめます。
- 健康危機管理組織の立ち上げ
- 健康危機管理組織によるマネジメント業務の支援
- DHEAT活動の報告及び記録
- DHEAT活動の引継ぎ
- DHEAT活動の終結
となっています。
健康危機管理組織によるマネジメント業務の支援は以下の3本立てになっています。
①被災情報の収集と分析評価、対策の企画立案
救護所・避難所などから、医療ニーズ等の情報を集め、健康被害を最小化するための対策を企画立案します。
②後方への支援要請と資源調達
集めた情報などを本庁の健康危機管理組織に報告し、後方への支援要請と、不足資源の調達をします。
③組織・職種横断的な調整
活動中の支援チームが情報共有できるために、協議できる場を設けます。
DHEATに必要な力
災害医療にかかわる皆さんは医師・看護師の方だけではないと思います。
医師・看護師の方も当然必要な力でもあり、そうでない方にも身につけていただきたい力があります。
それは対応力です!
災害を乗り越えてきた38名の経験・スキルがギュッとつまった本がこちらです!
様々なチームを見ている中で、活動時期、管轄などが少しずつ違うのが見えてきました。
将来自分が所属するとしたらどこがいいのだろう?と考える際の参考にしてください!
次はこちらの講義をどうぞ!
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