皆さんこんにちは!
災害医療大学です。
ここまででトリアージの背景について学びました。
今回は「7種類のトリアージと3つの分類」をご紹介します。
何種類もあるトリアージを使いこなせるようになりましょう!
「トリアージ特別講義まとめ」はこちら!
まずはトリアージを分類すると、
「トリアージをする場所」
「トリアージの時間」
「トリアージの方法」
の3つに分類されます。
まずは場所による分類から!
現場でのトリアージ
目的:搬送の順番を決める
特徴:応急処置を行う場合がある
災害が起きた現場で行うトリアージです。
救助者の安全も確保しながらトリアージを行いましょう。
携帯している医療資源によりますが、止血や気道確保等の応急処置を行います。
病院でのトリアージ
目的:処置の順番を決める
特徴:医療資源の影響を受けやすい
搬送先の病院でのトリアージです。
災害時は基本的に重症の患者から順に搬送されます。
搬送された人よりも、直で病院にやってきた人のためのトリアージです。
直接病院に来られる→軽傷
ともとらえられます。
病院の立地によって状況が大きく変わります。
次に時間による分類です。
一次トリアージ
目的:傷病者を素早く分類する
特徴:一番重要で、早さと正確さが求められる
初めて行うトリアージを一次トリアージといいます。
最も有名なシーンだと思います。
二次トリアージ
目的:傷病者の再分類
特徴:重要だが実施されないこともある
トリアージは1回だけでなく、何度も行います。
2回目以降のトリアージを二次トリアージといいます。
時間とともに変化する傷病者を再評価します。
基本的に赤→黒、黄→赤のように状態が悪くなります。
緑→赤という場合も考えられます。
最後に方法による分類です。
START法
特徴:一次トリアージに用い、最も扱いやすく、素早く判断できる
最も認知度の高いトリアージの手法だと思います。
スタート法・スタートトリアージといいます。
素早く判断できるため、初心者の方にもおすすめです。
PAT法
特徴:二次トリアージに用い、詳細な評価を行う
一次トリアージで分類された傷病者を詳細にみます。
パット法といいます。
覚えることが多いです。
SALT法
特徴:一次トリアージに用いられ、アメリカ軍等で用いられる
トリアージの際に救命処置をおこなう。
灰色の分類が存在する。
さて、今回はトリアージの種類を大雑把に紹介しました。
「トリアージはいくつも種類がある」ということを理解いただければオッケーです!
これからトリアージの方法の講義になります。
楽しみにしてください!
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