皆さんこんにちは!
災害医療大学です!
今回はトリアージタッグの記載内容と書き方をご紹介します!
トリアージタッグって何??という方はこちらをご覧ください!
トリアージタッグの記載内容の分類
世の中に流通しているトリアージタッグにも種類があるため、すべてのトリアージタッグを網羅することはできません。
トリアージタッグの規格として標準化されている記載内容と、裁量部分としての記載内容を分けてご紹介します!
トリアージタッグの規格としての記載内容は傷病者の同定の項目、担当機関の同定等の項目があります。
傷病者の同定の項目
傷病者の同定の項目は「氏名」「年齢」「性別」「住所」「電話」です。
氏名・年齢・性別・住所・電話
必ず記入する内容になっています。
傷病者本人から聞き出すことができればよいですが、意識がない場合や混乱して回答できない場合は以下のように記載しましょう。
氏名:不詳
年齢:推定〇〇歳
住所:××市△番地で発見
ポイントはできる限り具体的に書くことです。
また、だれでも読めるように氏名はカタカナで記載しましょう!
担当機関の同定等の項目
担当機関の同定等の項目は「(タッグの)N0.」「トリアージ実施月日・時刻」「トリアージ実施者氏名」「搬送機関名」「収容医療機関名」です。
タッグのNo.
トリアージポストごとに通し番号を付けます。
再トリアージの際にトリアージタッグを交換することがありますが、その際にもタッグのNo.は同じものを使います。
最終的にまとめると、「トリアージポストAの5番の傷病者」といったように把握します。
トリアージ実施月日・時刻
単位は分まで記載します。
再トリアージをするときの目安にしたり、症状がいつ変化したのかを確認するときに重要です。
トリアージ実施者氏名
トリアージの判断を行った人の氏名をフルネームで記載します。
トリアージは、トリアージを行う人と、タッグに記載する人の2人1組で行うことがあります。
搬送機関名
搬送を行った機関の名前を記載します。
○○救急隊・歩いて帰った・自家用車
などです。
収容医療機関名
傷病者を収容した医療機関名を記載します。
収容医療機関名はトリアージポストではわからないので、収容医療機関で受け入れされてから記載します。
ここまでがトリアージタッグの規格として記載する内容です。
どのトリアージタッグにも以上の項目の記載箇所は必ずあります!
裁量部分の一般的な項目
ここからはトリアージタッグによっては記載箇所があったりなかったりの項目になります。
トリアージ実施場所
○○救護所のようにトリアージポストの名前を具体的に記載します。
もしも名称がない場合はトリアージを行っている地点の名称を具体的に記載します。
トリアージ実施機関
トリアージを行った医療チームの所属機関を記載します。
トリアージタッグによっては職種を選択することもあります。
傷病名
傷病名を記載できるのは医師に限られますが、傷病者の症状を記載することができます。
医師が死亡を確認した際は死因も記載しましょう。
最終的に「なぜそのトリアージ区分にしたのか?」がわかれば問題ありません。
トリアージ区分
トリアージ区分に〇をします。
記載とは別にもぎり部分をもぎりましょう。
特記事項
特記事項は基本的にトリアージタッグの裏面に欄があります。
災害現場・搬送機関・収容機関のすべてで使用します。
搬送や治療の際に必要な情報を記載しましょう。
例としては、応急処置の内容やアレルギーなどです。
人体図
言葉だけでは伝わらないことがあるので、負傷箇所や応急処置をした箇所にしるしをつけ、具体的な内容を記載します。
トリアージタッグのかしこい書き方
トリアージタッグに記載する順番
移動中に記載
トリアージタッグを現場についてから記載していては記載内容が多すぎます。
短い時間でトリアージを行うためにも、トリアージポストへの移動中に以下の項目は記載してしまいましょう。
通し番号・実施日・実施場所・実施機関・実施者
トリアージをしながら記載
トリアージの実施者が脈拍や呼吸を見ている間に記録担当者は以下の内容を聞き取り、記載しましょう。
氏名・年齢・性別・住所・電話番号
記載するスペース
トリアージタッグは1回トリアージをしたら終わりではありません。
再トリアージとしても使用します。
そのため、後から書き加えることができるように余白を意識して記載しましょう。
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いかがだったでしょうか?
トリアージタッグに記載する内容は把握できましたか?
引き続きトリアージタッグの取扱説明所〈書〉で知識を付けましょう!
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