講義一覧
皆さんこんにちは災害医療大学です。
災害医療とは何か?
ひとことで表すのであれば、
災害医療とは、「災害によって医療ニーズが供給量を上回った時に行われる医療」です。
しかし、「災害」といっても種類があります。
「医療です」といってもたくさんの方法があります。
災害医療といえば何を思い浮かべますか?
「被災地で活躍するDMAT隊員」
「患者を搬送するヘリコプター」
「傷病者につけられたトリアージタッグ」・・・・
これらのどれもが災害医療です。
しかし、災害医療のたった1シーンでしかありません。
災害医療とは何か?
これを解決するために、基礎から、体系的に災害医療を学びましょう!
「災害医療概論」は災害医療大学の中でも一番初心者向け講義です。
災害医療に興味を持った方はまず災害医療概論の講義をすべて受けてからほかの講義を受講することをお勧めします。
災害医療概論を通して、災害医療における基礎を理解しましょう!
1限目 災害とは何か
災害とはどんな定義なのか?それを知らずに災害医療は語れませんね。
災害医療における「災害」をおさえましょう!
人・社会にダメージが加われば「災害」となります。
つまり要因が人なら人為的災害に、
要因が自然なら自然災害となります。
2限目 災害の種類
災害といっても種類があります。まずは災害とは何かを知りましょう。
災害は要因と規模で分けることができます。
要因別では、
・津波、地震などの自然災害
・火事、テロなどの人為的災害
・戦争などによる人道的緊急事態
規模別では、
・範囲の小さい局地災害
・範囲の大きい広域災害
があります。
災害医療とのつながりは2限目をご覧ください!
3限目 災害医療の特徴
目玉講義!災害医療とは何か?から始まり、3つの特徴を解説します。
災害医療は需要が供給を上回る状態で行う医療です。
救急医療と似ていますが、需要と供給の比が全く異なります。
特徴として、搬送・トリアージ・安定化療法があげられます。
4限目 災害サイクル
被災地は時間とともに姿を変えます。
超急性期は発災から2~3日で、「トリアージ」「搬送」「がれきの下の医療」がメイン
急性期は発災から1週間程度で、医療支援が一時的に低下する
亜急性期は発災から2~3週間で、防ぎえた災害死が増える
慢性期は発災から数か月~数年で、被災地の医療体制の整備を行う
平穏期は復興が終わった時期で、防災計画や訓練を行う
5限目 医療ニーズの変化
いつ、どんな医療ニーズがあるのか?必ず押さえてください。
超急性期はクラッシュシンドロームなど、外傷・急性疾患が多い
急性期は喘息やエコノミークラス症候群など、慢性疾患が出てくる
亜急性期からはトラウマやうつなど、精神疾患が増加する
音声版の災害医療概論
「5分程度で分かる災害医療概論」シリーズを作りました!