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避難所における誤嚥性肺炎の5つのリスク増加要因と対策

皆さんこんにちは災害医療大学です!

高齢者の死因の上位を占める誤嚥性肺炎。

避難所では誤嚥性肺炎のリスクが高まってしまいます。

リスク要因と対応策を押さえましょう。

  

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誤嚥性肺炎とは

まず、誤嚥とは食べたものが気管に入ってしまうことです。

誤嚥性肺炎とは誤嚥した食べ物と一緒に細菌が肺に入ることで発症します。

 

平常時のリスク要因は
口腔内の清潔が保たれていないこと
誤嚥が多いこと

があげられます。

  

ではなぜ避難所生活では誤嚥性肺炎のリスクが上がるのでしょうか?

 

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避難所における誤嚥性肺炎のリスク上昇要因

ざっくり上げると以下のようになります。

  • 栄養・睡眠不足
  • 不十分な口腔ケア
  • 睡眠薬の多用・アルコールの多飲
  • 食事後すぐに横になる
  • 基礎疾患の管理不足

 

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対策・予防法

各項目説明します。

栄養・睡眠不足

自己免疫力が低下することがリスク上昇につながります。

栄養の取れる食事をとるほか対策は考えにくいです。

睡眠薬を服用する方法もありますが、睡眠薬については後程説明します。

  

不十分な口腔ケア

常時リスク要因となっています。

歯磨きをするにも水がないということが起きる避難所においては

水を使わない歯磨き等が便利です。

以下のサイトがおすすめです

覚えてください、防災にオーラルケア。|サンスター|SUNSTAR|
覚えてください、防災にオーラルケア。サンスター

  

睡眠薬の多用・アルコールの多飲

睡眠薬によく使われるベンゾジアゼピン系は誤嚥の頻度が上昇するという論文が出ています。

  

参考はこちらから

The impact of benzodiazepines on occurrence of pneumonia and mortality from pneumonia: a nested case-control and survival analysis in a population-based cohort
Objectives Benzodiazepines have been associated with an increased incidence of infections, and mortality from sepsis, in the critically ill. Here, we determined...

英語論文ですが、読んでみてください!

  

アルコールの多飲は自己免疫が低下するので飲みすぎはだめです!

基本的に避難所での酒盛りは禁止されるはずです。

 

 

食事後すぐ横になる

常時リスク要因となります。

避難所生活では特にやることがないため、ずっと寝転がっていることが多くなります。

食事の後にすぐに転がらないようにしましょう。

横になる時には以下のような体制で横になりましょう。

  

基礎疾患の管理不足

誤嚥性肺炎のリスクが上がる基礎疾患は以下のようになっています。

  • 脳血管障害
  • 中枢神経系の変性疾患
  • 認知症
  • 嚥下反射の低下
  • 意識レベルの低下
  • 食道の通過障害
  • 胃・食道逆流
  • 嘔吐

常用している薬が足りないなど、慢性疾患のコントロールが効きにくくなります。

以上の基礎疾患がある人には特に注意しましょう。

  


さて、今回は避難所における高齢者の誤嚥性肺炎についてまとめました。

避難所を回る前に確認しましょう。

次はこちらの講義をどうぞ!

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