皆さんこんにちは!
災害医療大学です!
普段の医療と地域の保健、福祉業は密接につながっていますよね。
それと同じように、災害時にも地域保健・福祉の方は災害医療において活躍できます!
今回は地域保健・福祉に携わる方向けの研修「BHELP研修」の紹介です。
BHELP研修とは?
BHELP研修とは、「地域保健・福祉における災害対応標準化トレーニングコース」の略です。
「Basic Health Emergency Life Support for Public」を縮めて「BHELP」になります!
運営は日本災害医学会が行っています。
誰が対象なの??
BHELP研修の対象は、「地域保健・福祉関連業務に携わる人」です。
発災直後から支援を行う医療・保健福祉の専門職の人、
防災関連の行政職員があげられます。
具体的には、
- 医師
- 歯科医師
- 看護職
- その他医療職〈薬剤師・栄養士〉
- リハビリ関連職〈理学・作業療法士〉
- 福祉関連職〈社会福祉士・介護福祉士〉
- 救命救急士
- 防災業務に従事する行政職
- 以上の資格を受験できる学生
となっています。
BHELP研修は、災害医療の研修の中でもコメディカルの人向けの研修といえますね。
何を学べるの?
BHELP研修で何を学べるのか?
ここが一番気になりますね!
まずはBHELP標準コースのプログラムを見てみましょう!
まず講義として、
CSCATTTという、大規模災害のマネジメントに関する災害医療の基礎となる知識を身に着けます。
CSCAHHH
次にCSCAHHHです。
CSCAHHHとは、要配慮者〈CWAP〉を救護する際の基本的な考え方です。
- Health care Triage ヘルスケアトリアージ
- Helping Hand 手を差し伸べる
- Handover 手をつなぐ
以上の3つのHが特徴的です!
避難所の生活環境アセスメントとは、避難所の状況を評価することです。
避難所における衛生管理が適切でないと、感染症や食中毒のリスクが高まります。
住民の健康維持に配慮した避難所の設営と運営を学びます。
福祉避難所という言葉は聞いたことありますか??
福祉避難所とは、指定避難所での生活が難しい高齢者や障害者を対象とする二次避難所のことで、老人ホームなどが福祉避難所になることが多いです。
BHELP研修では福祉避難所の開設についても学びます!
以上の内容を約8時間かけて学びます!
BHELP研修を修了すると・・・
BHELP研修を受講し、最後の筆記試験にクリアすると、「BHELP研修修了者」として名簿に名を連ねることができます!
修了証の交付には手数料として2000円かかります。
また、BHELPインストラクターコースというものもあるので、
BHELP研修でインストラクターになりたい方はぜひ目指してください!
BHELP研修など、研修は修了した時点が終了ではなく、
修了がスタート地点です。
BHELP研修修了したぞー!
で満足するのではなく、
災害対応における知識、共通の言語と原則を理解し、被災者の生命と健康の維持、災害発生直後からの被災地内での災害対応能力を備えた人材であると自覚して。
発災直後から避難所での活動を効果的・効率的に実践できるように日々研鑽しましょう!
災害医療に関する研修は他にもあります。
次はこちらの講義をどうぞ!
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