皆さんこんにちは!
災害医療大学です!
皆さんは災害医療に興味を持って、災害医療大学に訪れていただいていると思います。
災害医療を学ぶときにふと気になったことはありませんか?
「あれ、、、これってあくまでも支援する側の考え方じゃね?」
「自分が災害のど真ん中にいたらどないするん?」
病院などで勤務されている方は、
アクションカードなどで自分がどのように動くのかを把握している方も多いと思います。
〈把握していない方は勤務先の災害時対応マニュアルを確認しましょう。〉
しかし、もしもあなたが家にいたら?
もしも自分の地域が被災していたら?
あなたには「生き抜いて、被災地を支援する」という使命がありますよね?
今回は災害医療よりは防災に関するゲームを紹介します。
関係ないな~と思うのではなく、これを機に自分が被災した時のシミュレーションをしてみましょう!
ダイレクトロードとは?
今回紹介するのは、「ダイレクトロード」というゲームです。
簡単にまとめます。
ダイレクトロードとは、チームで協力しながら災害対応をシミュレーションするカードゲーム型教材です。
6人1チームとなり、各シナリオごとの想定の中で課題をこなします。
時間制限があり、迫ってくる時間の中で意思決定を行うシミュレーションができます。
無料で使うことのできる防災訓練教材で、
一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会 ジャパン・レジリエンス・アワード(強靱化大賞) 優秀賞
を受賞しているゲームになります。
開発者は神戸市消防局の樋口さんです。
二次災害として有名な「火災」に対するシミュレーションにもおすすめです。
6つのシナリオ
神戸市消防局の公式サイトに掲載されているダイレクトロードは、
「海辺の町」「内陸の町」の2つです。
ソーシャルディスタンス版もあり、ZOOMなどのオンラインセミナーでも使うことができます。
開発者である樋口さんの個人サイト「レッツ!ダイレクトロード」ではプロトタイプも含めて、
「内陸の町〈BRplus〉」「海辺のマンション」「頭の中」「疑似喪失体験」が公開されています。
ダイレクトロードをプレイするにあたって必要な、
「想定状況」、「ルール」、「進行票」、「情報カード」、その他の書類、
をダウンロードすることができます。
進行役シナリオの音声も聞くことができます。
サイトの中にダイレクトロードの5つの特徴・ダイレクトロードの欠点・ダイレクトロードの具体的な実施法などが記載されています。
ダイレクトロードを行う際には必ず知っておくべきことですね!
目を通しましょう。
ダイレクトロードのシナリオはネタバレすると使えなくなってしまいます。
ネタバレにならない程度に各シナリオを紹介します。
海辺の町
海辺の町にはbasic・standard・masterの3タイプがあります。
公開されているものはbasicとstandardのみです。
難易度はbasic<standard<masterとなります。
想定
瀬戸内海に面した海辺の町で南海トラフ地震が発生しました。
活動できる45分間で様々な被害を対処します。
背景知識として活用してください!
内陸の町〈BR〉
BRとはバケツリレーの意味です。
想定
海から遠く離れた内陸の町で、巨大地震が発生しました。
津波の心配をすることはありませんが、
地震による二次被害は津波だけではありません。
内陸の町〈BRplus〉
BRplusはBRとほぼ同じ内容ですが、
阪神淡路大震災の時のエピソードを織り交ぜて制作されたシナリオです。
海辺のマンション
おだやかな海辺にある5階建てのマンションです。
26世帯が暮らしていて、1階には7つの店舗があります。
皆さんはマンションの住人で、巨大地震が発生しました。
頭の中
地震に見まわれた中学生の頭の中もシミュレーションします。
意思決定の過程をダイレクトロードにしたものです。
疑似喪失体験
こちらは海辺の町・内陸の町のゲーム前後に付加して使うシナリオです。
自分が大切にしているものを失ってしまう体験をできます。
東北学院大学の「擬似喪失体験」プログラムも用いています。
今回製作者である樋口さんからメッセージをいただきました!
僕自身も実際にダイレクトロードを体験しました。
「仲間との協力」「時間配分」「意思決定」
を本当に意識させられるゲームですね。
真面目に楽しく、シミュレーションを行う中で知識も付けられる、
オススメのゲームです。
皆さんも是非仲間を集めてプレイしてみてください!
次はこちらの講義をどうぞ!
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