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新型コロナ感染症対策をしながら避難所運営ってどうするの??

まとめ

避難所の開設、ルールの設定、受付時の対応が超重要!!!


皆さんこんにちは!

災害医療大学です!

 

最近は〈ここ数年〉ずっと新型コロナウイルス感染症の話でもちきりですね。

すでに「災害医療」だ!などと言われることもある状態なのに、こんな時に「大規模災害」がかぶってしまったらどうしましょう?

避難所生活では感染症の対策が必要で、これまでにも感染対策などの対応がとられていましたが、「新型コロナウイルス」の対策はどのようにしたらよいのでしょうか??

 

災害医療としては「避難所の評価」や「避難所の衛生管理」につながります。

これからは「with コロナ」の時代です。

避難所運営の知識をアップデートしましょう!

 

必要な物品が避難所にない場合は皆さんが持っているもので対応することになります。

必要そうだと思うものは自分用で購入しておいてもよいかもしれません。

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新型コロナ対策に配慮した避難所運営の指針

「私、ワクチン打ってない人の隣で生活するなんて死んでも無理!!」

なんて言ってくる避難者がいたら皆さんはどう対応しますか?

 

正直いろいろ未知すぎて対応に困りますね。

 

そこで今回はこちらを紹介します。

内閣府が発表しているもので、

新型ウイルス感染症対策に配慮した避難所運営のポイント〈第2版〉

というものがあります。

 

避難所のようにどうしても密になってしまう状況を防ぐために、どのようなポイントに気を付けて避難所運営をするのかが書かれています。

合計して大体30分程度の動画版もあります!

本講義の下部に見れる環境を用意してあります。

さらに詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

 

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そもそも避難所運営って何するの?

避難所運営の業務は簡単に分けると10の段階になっています。

  • 1.避難所の開設
  • 2.避難者の受付
  • 3.生活ルールの策定
  • 4.情報の受発信
  • 5.食料・物資管理
  • 6.トイレ・浴室
  • 7.環境改善
  • 8.健康管理
  • 9.ペット同行避難者への対応
  • 10.車中泊者への対応

新型コロナ対策は1の避難所開設の段階から行う必要があります

→避難者が来てから避難所の配置やルールを変更するのは難しいため

 

詳しい避難所の運営の方法については別の講義で扱います。

今回の講義の中では「新型コロナ対策」という観点でのみ紹介します。

正直な話、実際の災害による被害状況によっては指針通りにはいかない点もあると思います。

「防ぎえた災害死」の対策の一環としてとらえてください!

 

それではひとつづつ見ていきましょう!

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1.避難所の開設

避難所はあらかじめ避難所に指定されているため、その際の計画、状況に従う流れにはなります。

レイアウト

避難所を開設した後にはなかなか変更しにくい部分です。

あらかじめ密になりやすい場所〈受付等〉は風通しもよく、対応しやすい避難所入口が推奨されます。

 

感染者や感染疑いのある人が現れてから「感染者対応スペース」を作っているのでは遅すぎます。

レイアウトの段階から「健常者スペース」「感染対応スペース」を設けましょう。

感染者や発熱者対応をする「感染対応スペース」は換気がしやすく、ベッドを間隔開けておける場所が適しています。

備蓄物資の確認

基本的に避難所になる場所には備蓄物資があります。

感染対策には大量の物資を消費します

災害が起きてからの調達は現実的でないため、予め物資の確認は行ってください。

特に、マスク、パーティション、消毒液の需要が見込まれます。

 

スタッフの感染対策

感染者や発熱者の対応に当たるスタッフの感染対策は徹底しましょう。

感染対策としてはマスク等を付けてればよい。というものではありません。着脱の方法や廃棄方法の知識も必要です。

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2.避難所の受付

一番重要なところです。

「受付で発熱してるかチェックして分ける!」

健常者ゾーンに感染者が混じっていると元も子もありません。

避難所での受付では基本的に「避難者カード」を書いてもらい、避難者の情報を集めます。

特に健康・保健面としては「慢性疾患などの疾患、妊娠、必要なサポート、アレルギー」などを聞きます。

この中に「発熱の有無」などをいれましょう。

避難者カード標準化プロジェクト

 

受付はかなり密になります。

もともと体調が悪い方や濃厚接触者の方は別の受付を作ってもよいかもしれません。

必要な物

受付で必要な物としてはマスク、体温計、避難者カードがあげられます。

体温計は最近ですと非接触型の体温計もあります。

もしも接触型〈従来〉の体温計しかない場合はアルコール綿などで消毒しましょう。

 

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3.感染症対策に配慮した生活ルール

避難所におけるルールは途中で微修正することは可能ですが、揉める原因となります。

コロコロ変えることがないようにあらかじめ決めましょう。

 

感染症対策という面では「全員マスク着用」、「手指消毒」、「毎日の検温」のルールが推奨されます。

マスクに関しては津波などによる粉塵対策にもなるのでおすすめです。

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4.情報の受発信

災害時には情報が錯綜し、避難者も不安になっています。

基本的には入ってきた情報が避難者にも伝わる体制を整えるほうがよいでしょう。

〈時には伏せたほうが良い情報もあるかもしれません〉

 

新型コロナ対策としては、以下のことが心配されます。

共有の電子機器

タブレットやパソコンなど、避難者が共有して使えるようにする場合は定期的な消毒が必要です。

掲示板

避難所と言えばこれですね!

行方不明者の捜索などの情報も掲載される避難者が集まりやすい場所になります。

密にならないような場所に設置するなどの対策が必要です。

 

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5.食料・物資管理

避難所における食料・物資管理とは、避難所に送られてくる物資や食料の配給にあたります。

日本には並ぶ文化があり、暴動などは想定しにくいため触れません。

並ぶ際の感覚をテープで区切るなどして密の状態を避けましょう。

食事をとる場所は発熱者や濃厚接触者は別にするなどの対応が望まれます。

 

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6.トイレ・浴室の設置

感染症対策としては「発熱者専用」「濃厚接触者専用」「一般」のように分けることが良いでしょう。

このように分けるだけの余裕がある避難所は少数だと思われます。

入浴の順番などで調整しましょう。

 

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7.環境改善

感染症に配慮したごみの分別・集積・処分

注意することとしては、感染の危険性のあるものの処理です。

一般のごみと分別して捨てるようにしましょう。

また感染の危険があるゴミには手が触れないように処理できるようにしましょう。

避難所の掃除・整理整頓

みみにタコができるほど言われているので知っている方も多いと思いますが、換気と消毒ですね。

ドアノブなど、触る場所は重点的に消毒しましょう。

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8.健康管理

災害医療として超絶重要な部分ですが、新型コロナ対策という点では体温・体調チェックが特徴ですね。

「密にならない」=一人になりやすい

ということになります。心のケアは特に重要です。

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9.ペット同行避難者への対応

避難所運営の面では大切ですが、新型コロナという点では触れることがありません。

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10.車中泊への対応

エコノミークラス症候群など、災害医療としては重要な場所ですが、新型コロナ対応という点では触れる点がありません。


いかがだったでしょうか?

簡単にまとめると、新型コロナ対応を考えた避難所運営は「避難所の開設」「ルールの設定」「受付」が超重要です!

コロナ対応に追われて、防ぎえた災害死が起きていては意味がありません。

判断は難しい点ですが、災害時に避難所運営できるように今のうちに知識をつけましょう!!

動画版

動画1は避難所の開設について解説しています。

動画2では以下のようになっています。

0:00~避難者の受付

4:05~感染症対策に配慮した生活ルール

5:23~情報の受発信

6:44~食料・物資管理

動画3では以下のようになっています。

0:00~トイレ・浴室の感染症対策

2:32~環境改善

5:29~健康管理

7:52~ペット同行避難者への対応

8:51~車両避難者への対応

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