皆さんこんにちは災害医療大学です。
CSCATTT等の考え方の講義は読みましたか?
今回は情報伝達を効率化するための合言葉「METHANE」についてです。
METHANEは一般的に「メタン」「メタンレポート」と呼ばれます。
この講義が終わったら、METHANEに沿って話をしてみましょう!!
災害時には様々な情報が錯綜します。
そのため、正確な情報を迅速に伝えることが必要です。
ならば・・・伝えたかたを定型化すればいいじゃん!
ということでMETHANEレポートが使用されます。
METHANEレポートとは
- M:My call sign/Major incident
- E:Exact location
- T:Type of incident
- H:Hazard
- A:Access
- N:Number of casualties
- E:Emergency servious present and required
です。
英語だとわかりにくいところが多いですね~
ではひとつづつ見ていきましょう。
M:My call sign/Major incident〈所属・氏名〉
「こちら災害医療第〇班の太陽です。・大規模災害が発生しております。」
自分はだれなのかを伝えること。
災害が発生していることを宣言します。
名前を伝えるだけでは所属等がわからない場合があります。
必ず、所属・氏名で伝えましょう。
E:Exact location〈場所〉
「場所は○○〇駅金時計周囲です。」
正確な場所を伝えます。
誰もがわかるように場所を伝えましょう。
T:Type of incident〈災害の種類〉
「乱射事件があり、傷病者が多数います。」
災害の種類を伝えます。
地割れが起きているのか?火災が起きているのか等です。
※今回は銃の乱射を想定します
H:Hazard〈危険な物〉
「犯人はすでに自殺しています。」
現場で活動をする際に危険と考えられるものを伝えます。
ここめっちゃ重要です。
交通事故ではオイル漏れなどが有名どころですね。
例として感染症を挙げましたが、「胸を押さえて倒れる人が続出した」等の情報も必要です。
原因がわからなくとも、状況を伝えましょう。
CBRNEの可能性もあります。
A:Access〈アクセス〉
「駅周辺の交通規制が行われるため、駅南方より来てください。」
現場に向かうために必要な情報を伝えます。
どの道が使えないか等が必要です。
N:Number of casualties〈傷病者の数〉
「合計20名程度の傷病者が見込まれます。重症度については現在不明」
傷病者の数を伝えます。
用意する物資の量が変わってくるため、大体でよいですが、人数を伝えます。
E:Emergency servious present and required〈現状・要望〉
「現在、警察に交通規制を依頼中、救助隊3隊が到着済みです。今後の患者対応のため、ドクターヘリ・DMATの出動を要請したいです。」
緊急対応機関の現状と今後必要になるものです。
到着していないが、要請したものも伝えましょう。
以上METHANEレポートでした。
この順番で伝えることで、情報を聞き漏らしにくくなります。
練習としてMETHANEレポートしてみましょう!
次はこちらの講義をどうぞ!
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